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映画『ジュリー&ジュリア』は実話であったことを知って

もわりー

今から10年くらい前に、映画の『ジュリー&ジュリア』の存在をはじめて知りました。

2009年に映画化された、フランス料理に挑戦する2人の女性ジュリーとジュリアのストーリーです。皆さんは見たことがありますか?

先日、たまたまU-NEXTで配信されていることを知って、再び見てみました。
そして、私は今ごろ、このストーリーが実話であったことを知ったのです。

今回は、この映画と、ジュリーとジュリアについてみていきます。

1 映画『ジュリー&ジュリア』を知ったきっかけ

私はデスクに座って作業をするとき、音楽を流すことが多いのです。
ラジオをかけたり、YouTubeで好きなジャンルを選んで流したり。

10年ほど前も音楽を流して作業していました。すると、たまたまとても心地良い軽やかな音楽が流れてきました。

気になってなんの音楽なのか調べたら、”ジュリーのテーマ” 映画『ジュリー&ジュリア』と出てきたのです。

そうして、私はこの映画の存在を知ることになったのです。

この曲をもっといつでも聞いていたいと思い、音楽配信で映画のサウンドトラックを購入しました。すると、冒頭から他にもまた心地良い音楽が流れました。

それは、”ジュリアのテーマ” でした。

それからどうしても映画が見たくなって、DVDを購入しました。その時私はウィーンに住んでいました。ウィーンで買ったDVDなので、言語は音声も字幕もドイツ語か英語でした。

そして、映画を楽しみました。
でも正直、よくわからないところもありました。

今回、日本語字幕つきで見ることができるとわかり、再び視聴したのです。

Amazonプライム・ビデオでレンタル視聴もできますよ。

2 『ジュリー&ジュリア』どんな映画?

この映画は、フランス料理に挑戦する2人のアメリカ人女性、ジュリーとジュリアの物語です。

けれど、2人は60歳ほど年齢も離れており、フランス料理に挑戦する時代も背景も違います。
ストーリーは、ジュリアの挑戦とジュリーの挑戦が交互に別々に描かれながら進んでいきます。

ジュリアは第2次世界大戦後、外交官の夫ポールの任務により、パリに住むことになります。
そこでフランス料理に出会ったのです。

ジュリアはフランス料理の名門コルドン・ブルー料理学校に通い、フランス料理を習得します。

映画の中では、料理学校の事務員の女性と敵対したり、プロを目指す男性ばかりの中、1人初心者の女性ジュリアが入り肩身の狭い思いをしたりと、当時の大変だった様子がうかがえます。

そうして、メキメキとフランス料理で腕を上げたジュリアは、友人と共に英語で家庭料理のフレンチレシピが書かれた本の出版を目指します。

一方で、時は2001年アメリカ同時多発テロ翌年のニューヨークで働くジュリーのお話。

仕事での疲労や気の合わない友人たちとの食事会を通して、自分でもなにかに挑戦することを決断します。それが、ジュリアが書いたフランス料理の本に掲載されている524ものレシピを、1年間365日で作り、ブログで発信していくということでした。

ジュリーは仕事も続けながら、毎日せっせとフランス料理を作り続け、さらにブログを更新していきます。1年間これをやり続けることは、並大抵の努力でできることはありませんね。

こうしてジュリーがブログ活動をしている2002年に、ジュリアは91歳で生きていました。
ジュリーはジュリアにこのブログを見てもらいたい、いつかジュリアに会いたいという思いでこの挑戦に向き合っていたのです。

2人が目標に向かって進み、時に困難にぶつかり合い、そしてパートナーである夫に励まされ、助けられ、物語は進んでいくのです。

3 『ジュリー&ジュリア』は実話にもとづいている

さて、今回は日本語字幕つきの映画配信を見たのですが、冒頭から驚くべき情報を目にしてしまいました。

「この物語は、2つの実話にもとづいている」

10年ほど前に見た時にも、このことは冒頭で書かれていたはずです。でも、その時はあまり気に留めていなかったのか、まったく気がつかなかったのか・・・

実話だと知ると、なんだか見る目が変わってしまいます。

想像の世界で描かれたストーリーではなく、実際に体験している人物がいたのですから、自分がその登場人物の1人として生きることを想像することもできるのですよね。

事実、ジュリアもジュリーも、日々がんばった功績が認められました。

ジュリア・チャイルドは念願の出版を果たし、テレビ番組にも出演するようになります。

ジュリー・パウエルも『Julie & Julia』というタイトルの本を出版し、その後も執筆活動を続けています。

ジュリアは、92歳の誕生日を迎える2日目に亡くなりました。

映画の最後にも登場したジュリアのキッチンは、国立アメリカ歴史博物館で今でも展示されています。

そして、ジュリーは?
2冊目の本を出版した後、どうしたのでしょう?

調べていると、悲しい事実が判明しました。

ジュリー・パウエルは2022年コロナウィルスに罹患し、この世を去っていました。
まだ49歳でした。

4 『ジュリー&ジュリア』の映画をみて思ったこと

先ほども書きましたが、この映画を知ったきっかけは、この映画のテーマソングでした。

”ジュリーのテーマ”は、軽快で飛び跳ねたくなるような旋律が、気持ちを前向きにさせてくれます。

そして、”ジュリアのテーマ”はパリの雰囲気が感じられるような、温かくおおらかな気持ちになれる曲です。

それぞれのテーマ曲のように、ジュリーからは平凡な日常生活を送る中でも、なにか目標を決めてがんばろうとする、明るい希望を感じさせてくれました。

ジュリアからは、言葉も違う異国の世界でも、自分らしさを大切にして新しいことに挑戦する果敢な気持ちをもらいました。

そして、ジュリアはなんと、かなり身長が高く、185センチ以上あったそうなのです。

その役作りのために、メリル・ストリープは体重も増やし、大きく見せるような撮影手法を使ったのだそうです。

このほがらかなジュリアを演じるメリル・ストリープが、あの『プラダを着た悪魔』のおそろしい上司のミランダと同一人物なのだとは、とても思えなかったのです。
女優さんって、映画の世界って、素晴らしいなと改めて思いました。

『プラダを着た悪魔』について書いたブログも、よかったらのぞいてみください。

『幸せのレシピ』『プラダを着た悪魔』 仕事に夢中な日々を送っている時にちょっと一息、おすすめ映画

さて、私もこうしてせっせとブログ活動を続けているわけです。
なぜ書いているのか、それはやっぱりジュリーと同じ気持ちだからです。

自分が発信していることを読んでくれている人がいる、そして、いつか出版という夢が叶う日が来るかもしれない、そんなことを思っているわけです笑

ジュリーから私はまたパワーをもらいました。

このブログを読んでくれている人たちが、ステキな旅を体感してくれていることを信じ、これからも書き続けていこう、そう思ったのでした。

このブログの冒頭写真は、フレンチ料理のオッソブッコです。
ジュリーのように、ジュリアのレシピを見ながらフレンチ料理に挑戦してみるのもよいですね!

ABOUT ME
もわりー
もわりー
日本→ウィーン15年→現在ロンドン在住です。
書くこと・なにかをつくり出すことが好きです。

記事を読んでいただいた方をステキな旅へと案内できたら、そんな思いで書いていきます。

どうぞよろしくお願いします。
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